総会&シンポジウムが終了しました

 すでにお知らせしましたように、去る5月21日(日)に、こどけんプレゼンツ『STOP 子どもの権利侵害    子どもの権利条約を生かして【教育における子どもの人権救済】』が行われました。たくさんの方にご参加いただきまして、誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

 

 以下は、代表による報告も兼ねたメッセージです。

 昨日無事に終了しました。弁護士の中川明さんには『基調講演』をしていただきました。国連子どもの権利条約が他の条約とどう違うのかということに触れていただき、国の施策がどうであるかということよりも、その施策によって子どもの状況がどのように変化したのかが国連子どもの権利委員会によって評価される、そして不十分なところは指摘されると最初に教えていただきました。
そして具体的に子どもの人権救済について話が進み、『子どもに何が起きたのか?』ということに対する親の知る権利が蔑ろにされていること、情報が隠蔽され、情報公開制度を使って親が情報を知ろうと努力しても『墨ぬり公開』が多いこと、司法の判断も追認されることが多いことも紹介されました。
 情報公開の例外規定がいつの間にか原則となり、情報公開制度の趣旨が生かされてないことにも触れられました。そのことによってご遺族の方が再び傷つけられるとも指摘されました。

 その後のご遺族の方の事案報告は、中川明さんのお話を現実に裏付けるようなものでした。
当初学校がご遺族に見せるからと言ってアンケートを取らせてもらいたいと許可を取ってアンケートを実施したにもかかわらず、アンケートを見せてもらえなかったこと。道教委がご遺族にはアンケートを見せない方が良いというような趣旨の指導をしたこと。集約したアンケート原本を勝手に廃棄したこと。

 部活動顧問教師からの強い叱責がキッカケになって子どもが追い詰められて自死してしまった、このことを『指導死』として捉えて…こどけんはご遺族に事例報告を依頼した次第です。

 中川さんは質疑応答で一つ一つ丁寧にお答えになりましたが、一つだけ紹介すれば…情報公開に関して、子どもが亡くなってしまうような重大事件が起きた際のアンケートを全面開示させるような法律は無いのでしょうか?という質問に、残念ながら今の日本にはそのような法律は存在しないということ。併せて、この国の情報公開の現状は近年極めて後退しており、他の(国政事案)でも酷いものになってきていると話されました。

 僅かの時間でしたが、グループ討議をしていただきました。その後に4グループから簡単に話された内容について報告していただきました。中川さんの分かりやすいお話を聞けて良かった、ご遺族の辛いお話を聞いてびっくりした、学校の仕事量が増え目が行き届かない状況もあるなどと多様な報告がなされました。

 こどけんシンポジウムでは、単に講師の話を聞いて質疑応答でおしまいとせず、短時間でも参加された皆さんがご自分の感想を出したり、他者の意見を聞いて意見交換の出来るような場を設け続けたいと考えています。

 基調講演を引き受けて下さった中川明弁護士、事案報告をして下さったご遺族…そして参加していただいた皆さんに心からの感謝を申し上げたいと思います。